技術部では、モデルチェンジなどの新製品開発やお客様の要望に合った特殊仕様製品の設計を行っています。第一課では主に小型発電機・溶接機・投光機を担当しています。 新製品開発にあたり、他部門から寄せられた お客様の要望や市場の動向を新製品設計に反映し、おおまかに機械担当と電気担当で役割分担をして開発を進めていきます。私は機械担当でエンジンの選定や強度計算、図面の作成を行っています。試作組立や量産化の際には生産部門と連携し組立しやすい製品設計を心がけています。
デンヨーの技術部の特徴は、設計・試作試験・量産化まですべてに携わること。分業されていない大変さもある反面、自分が図面を描いた試作機の試験結果から、「この部品変えてみたいな」と思った場合、そのまま改良・設計できるなど、やりやすい面もありますし、そこがものづくりの醍醐味でもあります。
デンヨーの製品は、信頼性や耐久性に要求されるレベルが高く、責任の重い仕事ですが、やりがいもおおきいです。お客様にとって少しでも多く役に立つ製品を開発するためには、まだまだ学ばなければならないことが多いですね。
デンヨーでは、入社数年でプロジェクトリーダーを任されることが多く、私も4年目に経験しました。小型発電機を開発する3人のチームでしたが、最初は短期間で量産まで漕ぎつけるか不安でいっぱいでした。
設計を進めるうちに、機内のエンジンに取付ける部品を複雑な形状にする必要があるとわかりました。エンジン自体は変更を加えられないので、こちらで機転を効かせて設計をエンジンに合わせていきますが、エンジンメーカーと連絡を取り合い、メンバーと意見交換しながら、エンジン形状に合った部品を3Dで設計しました。試作品が完成し無事に組付けられることができた時は、ほっとした・・というのが正直な感想です。試作機の完成後、試験で基準を満足する性能がなかなか得られずに苦労したときも、チームで協力して試行錯誤を繰り返した結果、良い性能の機械が完成し、量産に至り、なんともいえない達成感を得ることができました。
早い段階でリーダーを経験させるのは、開発の流れを学ばせるためだと思います。実際、次に別のプロジェクトに参加した際、「次はこうだな」と、自分で動けるようになりました。
もともと工学を学んできた理由が、人の役に立つもの・喜んでもらえるものを作りたかったからです。そして、自分自身が表に出ることが得意ではないので、陰ながら役立つようなものがいいなと、漠然と思っていました。
就職活動を通じてデンヨーを知ったとき、災害などの停電時に不可欠な非常用発電機を製造しているということで、目立つものではないけれど人々の生活に欠かせないものを作る会社なら、まさに自分の思い描いた「やりたいこと」が実現できると思い、志望しました。
就職活動中のかたは、入社後の業務に不安を感じることもあると思います。私も入社前は自分の知識で仕事についていけるか不安でしたが、先輩や上司は気さくで話しやすく、わからないことは丁寧に教えてくれるので、その点は安心してください。私も、いまでは後輩にアドバイスをする場面も多くなってきました。デンヨーでは、外から見えない小さな部品まで、ほぼすべてを設計するので、自分なりのこだわりを盛り込んだり、お客様からの細かな要望も製品に反映することができ、そこに設計の面白みがあるので、設計者のこだわりを活かしつつ、いい製品になるような助言を心がけたいです。